『眼の壁』 松本清張 [ミステリー]
★★★☆☆
ジャンル:サスペンス
及第点な作品。かの『点と線』と同時並行して書かれた本作品。推理小説の流れを変えた社会派長編。
たしかに、読み応えは抜群。まあ、書かれてから数十年経過しているので、現在では売りであるリアリティ度合いは低下しているが、当時の読者が感じた衝撃は想像できます。
本格ミステリ派の諸氏は、いわゆる社会派を毛嫌いしているように思えるが、著者のこの手の作品は本格とは呼べないのだろうか?
自分には典型的な推理小説に思えますが、何が違うんだろう──と悩み始めました。
これは勉強し直しのような気がしてきました。以上。
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